双極性障害(躁うつ病)は、気分の波が激しく日常生活に大きな支障をきたす精神疾患です。
仕事や家庭生活を維持することが難しくなり、経済的な不安を抱える方も少なくありません。
この記事では、岡山市・倉敷市にお住まいの方を対象に、双極性障害で障害年金を受け取るためのポイントや申請の流れ、注意点を分かりやすく解説します。
1.双極性障害でも障害年金は受け取れる?
はい、双極性障害は障害年金の対象疾患です。
障害年金の対象になるかどうかは、「病名」よりも「症状の程度」が重視されます。
特に以下のような状態であれば、等級認定の可能性があります。
• 長期間の休職または退職に至っている
• 日常生活に他者の援助が必要
• 社会的適応が著しく困難である
• 自傷行為や入退院を繰り返している
2.受給のための4つの基本条件
(1)初診日が特定できること
→ 初めて精神科・心療内科を受診した日が「初診日」です。
(2)保険料の納付要件を満たしていること
→ 初診日の前々月時点で、一定期間の保険料を納めている必要があります。
(3)現在も症状が継続していること
→ 継続して通院中であり、治療が継続していることが重要です。
(4)日常生活能力の制限が認められること
→ 「診断書」でその内容が正確に反映されていることがポイントになります。
3.岡山市、倉敷市での障害年金申請の流れ
1. 初診日の証明取得(受診状況等証明書)
2. 主治医に診断書を依頼(様式120号)
3. 病歴・就労状況等申立書を作成
4. 年金事務所または社労士を通して提出
5. 審査結果を待つ(2〜4ヶ月)
5. よくある失敗と対策
● 診断書の記載内容が不十分
→ 医師に「年金用」の診断であることをしっかり説明しましょう。社労士の下書きサポートも有効です。
● 初診日があいまいで書類が出ない
→ お薬手帳・紹介状・レセプトなどで証明可能な場合もあります。
● 病歴・就労状況等申立書が簡素
→ 生活の困難さや支援の必要性を具体的に記載することが大切です。
4.まとめ
双極性障害は審査が難しいケースが多く、書類の内容次第で結果が大きく分かれます。
「自分はもらえない」と思い込まず、まずは障害年金の専門社労士にご相談ください。
障害年金フルサポートセンターではこれまで岡山市・倉敷市など岡山県での障害年金請求手続きに携わってきました。これまでの経験とノウハウを活かして、診断書のご準備に向けたアドバイスから提出書類まで幅広くご支援をさせて頂きます。
5.岡山市、倉敷市での双極性障害に係る請求事例
状況について
岡山市にお住まいのご相談者は、大学生のころから体調不良が続き、様々なクリニックを受診されていました。数年経っても症状は続き、食欲不振、不眠、易疲労感といった症状が悪化したため、知り合いのお勧めの心療内科を受診され、定期的な通院で薬物治療、精神療法を開始しました。病状の様子から双極性感情障害と診断されました。そのような中で、インターネットで障害年金のことをお知りになられ、障害年金フルサポートセンターにご相談をいただきました。
手続きに向けて
様々な病院を受診されていたことから、まず受診歴を整理させていただきました。その上で精神的なものに由来する不調と指摘された病院に初診の証明書となる受診状況等証明書の作成をお願いしました。書類の中には単なる体調不良で受診していた病院の事も記載されていましたが、精神的な症状での受診ではなかったことを病歴就労状況等申立書に記載して手続きを行いました。
結果について
無事に障害基礎年金2級を取得、年間約80万円を受給できました。