高松市にお住まいの方からのご相談でした。この方は幼少期から人との関りが苦手で中学生から不登校となりました。両親に連れられて精神病院へ通うようになりましたが改善は見られず、中学卒業後から現在まで、自宅へ引き籠って生活されていたそうです。なかなか改善が見られないため、様々な精神科を受診され、20歳を過ぎると感情のコントロールができなくなり、「死にたい」と叫びながら家の中を暴れまわるようになったため、度々入院もされていました。医師の診断名は聞いていないとのことでしたが、場の空気が読めない、人の気持ちが理解できない、あいまいな表現がわからない、思ったことをなんでも口にして相手を怒らす、人に興味がない、という特徴に加えて、少しでも複雑な会話や文章は理解できない、頑張っても勉強についていけない、という傾向がありましたので、おそらくは自閉症スペクトラム障害と、境界知能もしくは軽度知的障害もあるように感じました。またその二次障害として、双極性感情障害を発症されている可能性が高いと判断しました。受任してから申請までに行ったこと最初の精神病院を受診されてから10年程経過していましたが、その病院はカルテを長期間保管されることを知っていましたので、すぐに受診状況等証明書の作成を依頼しました。そして現在の主治医に診断書作成依頼をしていただく際は、詳細なヒアリングに基づく幼少期から現在までの経緯をまとめた文書を受診時にお渡しいただいたところ、問題の無い内容でお書きいただくことができました。傷病名は、「2型双極性感情障害、境界知能、発達障害傾向(グレーゾーン)」とされていました。申立書については診断書などと整合性をしっかりとりました。そして障害基礎年金2級の決定通知が無事に届いたとのことで、本当に良かったです。