障害年金

身振り手振りをしながら話す医者の写真

乳がんに係る受給実績

ご相談者は、長年勤務した会社をご退職して、少しだけゆっくりしようと思っていた矢先に右乳房のしこりに気づきました。検査の結果、乳がんが分かり、抗がん剤治療や放射線治療などを継続されました。途中、治療の副作用にも苦しまれたとのことでした。現在はがん性疼痛や末梢神経障害もあり、障害年金の検討をはじめたものの自分で手続きをすることは負担が大きいと判断し、障害年金フルサポートセンターにご依頼をいただきました。ヒアリングをさせて頂くと、初診日はちょうど会社を退職して厚生年金保険から抜けた直後とのことでしたので、障害厚生年金は諦め、障害基礎年金のみで手続きを進めることにしました。この場合、2級以上に該当する必要があります。現在はご自宅で一日の半分を横になって過ごしている状態とのことで、調子のよい時を見計らってヒアリングに応じていただきました。お話の内容から請求時点では2級相当と考えました。初診日から1年6か月目の障害認定日の頃は、自分としては結構大変だったけれど、主治医にはそのことをちゃんと伝えていなったそうです。本人と相談の結果、ダメかもしれないけれど障害認定日に遡及しての請求もしてみることにして、診断書を障害認定日と現在の2枚を作成依頼しました。出来上がった診断書を確認すると、障害認定日の方は思った以上に症状が軽い内容になっています。そこで、ご本人の当時のお気持ちを伝えた上で主治医に再考をお願いしてみました。とても患者さん思いの先生のようで、当時のカルテをよく見直して他の医療スタッフも交えて記載内容を検討してくださったそうです。先生から直々にお電話を頂き、「当時の状況を考えると、やはりこのような記載内容にならざるを得ないんです。」とのことでした。ここまで尽くしてくださったのならば、この診断書の内容でやむを得ないと判断し、あとは病歴・就労状況等申立書の方で症状を丁寧に主張して提出しました。その結果、障害認定日は等級不該当、事後重症で障害基礎年金2級に認定されました。本当に良かったです。医師はカルテの記載内容を基に診断書を作成します。受診の時に症状を伝えていないと、医師としても診断書を書きたくても書けないという状況になることがあります。このご依頼者様の場合、障害認定日の頃は辛い症状はあまり伝えず、反対に「先日、がんに関するセミナーを聞きに行ってきました。」との発言内容がカルテに残っており、その結果、それなりに元気に動けていたということにも繋がることもありますので、「日によってはこんな症状もあるんです。」ということも伝えることも必要と考えます。

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