「発達障害のある子どもが大人になり、就労がうまくいかない」

「ADHDと診断されたが、働くことが困難で生活に困っている」

岡山県内でも、こうした悩みを抱えるご本人やご家族から、障害年金に関するご相談が増えています。

ADHD（注意欠如・多動症）は、障害年金の対象となる「精神の障害」に該当する可能性があることをご存知ですか？

この記事では、ADHDにより障害年金を申請する際に特に重要となるポイントを、岡山で実績のある社会保険労務士がわかりやすく解説します。

ADHDで障害年金は受給できるのか？

はい、可能です。

ADHDは発達障害の一つであり、日常生活や職場での支障が大きい場合には、精神障害として障害年金の対象となります。

ただし、診断名だけで受給できるわけではなく、「実際の生活や就労にどれだけ支障があるか」が審査のポイントとなります。

岡山でのADHDに関する障害年金請求で大切な3つのこと

①初診日の証明

障害年金の申請では、「いつ・どこの医療機関で初めてADHDと診断されたか」を明確に証明する必要があります。

特にADHDは、子どもの頃に診断されず、大人になってから判明するケースも多く、初診日の特定が難しいのが特徴です。

✅対策

最初に通院したクリニックや病院で「受診状況等証明書」を取得 小児科や学校の記録が残っている場合は参考資料に 過去のカルテが廃棄されている場合は、他の方法で証明できることもあります（社労士がサポート可能）

②日常生活や社会生活での「困りごと」を具体的に伝える

ADHDによる障害年金は、「どれだけ生活に支障があるか」が評価されます。

例えば…

スケジュール管理ができず、約束を守れない 些細なことに気を取られ、仕事を継続できない 衝動的な言動で対人トラブルを起こしやすい 集中力が続かず、通院や家事が困難

こうした困りごとを、ご本人・ご家族の視点から「日常生活の実態」としてまとめることが非常に重要です。

✅アドバイス

「日常生活状況の聞き取りシート」などを使って主治医に伝える 社労士に相談すれば、記載内容のアドバイスや文書作成支援も受けられます

③就労状況と収入の有無が審査に影響することも

ADHDの方の中には、就労移行支援や就労継続支援事業所（A型・B型）を利用している方もいます。

障害年金と就労は両立可能ですが、働いている内容や収入の程度によっては等級に影響が出ることがあります。

✅ポイント

働いていても、支援や配慮が必要なら等級が認定されることもあります 「どんな配慮を受けているか」「どの程度の業務が可能か」をしっかり書類で伝えることが大切です

岡山でADHDの障害年金申請を進めるなら、社労士への相談が安心

ADHDでの障害年金は、一般的な身体障害やうつ病と比べても、審査が難しく、書類の完成度が受給のカギを握ります。

当事務所（障害年金フルサポートセンター／高島社会保険労務士事務所）では、以下のような支援を行っています：

初診日の特定と医療機関との調整 日常生活や困りごとの聞き取り・整理 医師への説明補助（診断書用の参考資料の作成） 就労状況の整理と申立書の作成 不支給時の再申請・審査請求の対応

【ご相談無料】岡山でADHDによる障害年金をご検討の方へ

対応地域：岡山市・倉敷市・備前市・津山市 ほか岡山県全域です。ご本人・ご家族・支援者（就労支援事業所・相談支援専門員等）からのご相談も歓迎

事例

岡山市在住・20代男性／ADHDで障害基礎年金2級を受給

今回は、岡山市在住の20代男性がADHD（注意欠如・多動症）で障害基礎年金2級を受給できた実例をご紹介します。

「自分にも当てはまるかも？」と感じる方は、ぜひ参考にしてください。

■ ご相談時の状況

ご本人：20代後半・男性 診断名：ADHD（注意欠如・多動症）、軽度知的障害も併発 就労歴：一般就労が続かず、現在は就労継続支援B型事業所に通所 ご家族が制度を調べ、弊所（障害年金フルサポートセンター）に相談

■ 生活の困難さ

約束や時間管理が苦手で、バイトや正社員の仕事が長続きしなかった 衝動的な発言や行動が多く、対人トラブルを繰り返していた 金銭管理ができず、親が家計を全面サポート 一人暮らしは難しく、日常生活でも声かけ・見守りが常に必要

■ 申請にあたってのポイント

🟠 初診日の特定が難しかった

ご本人は中学時代から「落ち着きがない」と指摘されていたものの、正式なADHDの診断は20歳を過ぎてから。

医療機関を転々としており、初診日証明をとるために複数の病院へ問い合わせ・紹介状の取り寄せを行いました。

🟠 主治医への情報提供

診断書の作成にあたり、ご本人の特性が伝わるように、

家族への聞き取り内容 就労先の支援記録 日常生活の困りごとメモ をまとめ、医師に具体的なエピソードを共有。 医師も「確かに日常生活に著しい支障がある」として、日常生活能力が「著しい制限」となる診断書を作成してくれました。

🟠 申立書（病歴・就労状況等申立書）の工夫

短期間での転職や離職の理由（ミスの多発、時間管理の困難さなど）を詳述 支援事業所での就労内容や配慮事項も具体的に記載

■ 結果

申請から約3か月後、障害基礎年金2級が決定。

年間約78万円（2025年度基準）の年金が支給されることになり、家計の負担軽減と将来の見通しが立つようになりました。

■ ご家族の声（掲載許可済）

「ずっと生活が不安で、制度を調べていたところ社労士さんに出会えました。

丁寧にヒアリングしていただき、医師への説明も助けていただけたので、本人に合った内容で申請できたと思います。

無事に年金が受給できて、本当に安心しました。」

【まとめ】

ADHDによる障害年金請求は、「実態をどう伝えるか」が鍵になります。

ADHDは、外見からは障害が見えにくく、年金の審査で誤解されやすい障害でもあります。

そのため、「実際の困難さをいかに正確に伝えるか」が障害年金受給への最大のポイントです。

一人で悩まず、岡山で障害年金手続きに特化しています障害年金フルサポートセンターにご相談ください。